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あなたの心は何でできているのか?

5次元理論での人間関係と精神状態について説明しましたが、5次元では人間は体として存在していません。5次元での存在は形の無いエネルギーとしての存在です。それで人間の5次元での存在の形を目に見えるモデルとして「個」という形に定義してみました。

図1
個のモデル


個とは人間一人一人の総体です。そこにはその人のあらゆる可能性と特性、個性が含まれています。つまりその人の人生の原料です。核とは人間の意志や意識と定義します。今、あなたが感じていること、今の生きているあなたの意識が核です。そしてネイタルとはあなたの心の体のようなものです。ネイタル・・意味そのままです。あなたの創られたままの心の自然体です。そこであなたは無意識にいろいろなことを感じ、外で起こっていることを観察し、そしていろいろなことを判断し選択しています。それはまた思考回路です。その思考回路が働いて、その心の演算の積がネイタルから伸びるエネルギーの流れの線となり、核に伝わります。核はそれを意識として感知し、核が感じ取った事に対応して、状況を判断し、行動として心と体の各部分へエネルギーを出して、指令を送り、それが行動や心理的反応として外界に表れます。核とネイタルが一つの細胞のようになっています。それが「個」です。人一人一人の個を意味します。肉体的には核は脳の中で意識をつかさどる部分であり扁桃核と大脳新皮質の前頭前野の働きにあたりますが、その中心は扁桃核です。前頭前野が機能し、考え、意識が知的化しているときは前頭前野も核の一部となっていますが、無意識状態の時、または情動によって脳がハイジャックされているようなときは扁桃核が「核」となっています。ネイタルは扁桃核を主体とし、大脳辺緑系、大脳新皮質へとつながる神経経路全体です。このネイタルは扁桃核を中心に大脳辺緑系から大脳新皮質へと複雑につながる神経回路のネットワークです。言葉では表現できない、その人の個性や考え方物の見方の特性、情動の強さと傾向は、無意識の世界、深層心理は扁桃核のネイタルそのものです。これは占星学のホロスコープの誕生時の天体の位置から作図されるネイタルホロスコープから名を取りました。つまり、ネイタルの神経回路の構造は、誕生時の天体の配置関係がそのまま脳内の神経回路の構造となります。

図2
人間関係の意識図


人間関係であの人とは近く感じる、遠く感じるという感覚がありますが、それは5次元の空間における「個」の距離関係にあります。時間や実際的距離は5次元では関係有りません。それが建設的か或いは引き下げるものかで距離感を感じます。すぐ隣で仕事をしる人ても5次元空間ではとっても遠く感じたり、またとても遠くにいる人でも5次元空間ではとても近く感じることがあります。それは3次元での距離関係に関係なく、5次元での距離関係で人の心「個」は距離感を感じているからです。AはBに対して心では近く感じています。Cに対しては遠く感じています。そしてAとBとの間には心(個)と心(個)の間にエネルギーが交流しあい、互いの成長を助け合っています。そかしCとは同じ仕事や同じクラスにいるとしても、心と心の間にエネルギーの流れがありません。それは成長を互いに助け合っていないからです。愛とは互いが成長するのを助けることです。心は死ぬことはありませんが、成長するか、後退するかの2方向に5次元の第5の軸で変化します。成長することでエネルギーの高揚を感じ、そして命を感じ、心は幸福で彩られます。しかし、その反対は暗く重い感情を引き起こします。それは5次元での第5の軸の創造、破壊のエネルギー領域で、後退、破壊を感じ、そこから霊的疲れ、そして不安、そして死への恐れを感じるからです。それが不満、不安となり、心から力が抜け、幸せの彩りは消えてしまいます。

図3
人間関係図


それぞれの心「個」の間で、エネルギーの交流があります。それが人間関係です。核とネイタルを包む円を「個」と仮定しています。個の中で意識的に或いは無意識的にいろいろなことを感じ考え、そしていろいろな選択や行動を取ります。その円は細胞膜のように個を包んでいます。それを境界膜と定義します。その個の境界膜を透過してエネルギーが他の個へ放出されます。それが他の個の境界膜を透過して他の個の内部へとエネルギーが注がれます。それをネイタルが吸入し、そしてネイタルの中でエネルギーがその個の中に吸収されます。それが建設的エネルギー(愛)なら、励ましや勇気、そして命の力を受け、引き上げられ、心は希望や可能性、信じる思いを励まされます。そして他の人を愛したいと思うようになります。そしてそれが否定的エネルギーなら、心の思いは引き下げられ、自己を否定したり、不満を感じたり、他の人に批判的になったり、苦い根を抱いたり、憎しみや怒りを感じたり、また他を破壊し妨害する意識を引き起こします。実際の人間社会ではそのような建設的、否定的エネルギーが個々の間で人間関係として複雑に流れあっています。それが会社や学校、そしてサークル、コミュニティー、地域、大きくは国家、そして小さくは家庭内の雰囲気や家族関係をを作り出します。

図4
人間関係の好き嫌い


この図ではAとBとの間では心の交流があり、人間関係が親密になりたっていることを表しています。しかしAとCの間では、Cからエネルギーが放出されても、Aの個の境界膜でそれを跳ね返し、Aが拒否していることをあらわしています。Aが心をCに閉ざしていることを示しています。個の境界膜は核によって意識され形成されています。人間の脳の中では扁桃核の働きです。心がオープンで誰でも受け入れる人とはこの個の境界膜がほとんど無い状態です。個の核やネイタルがしっかりとしていて、恐れが無く、他のから入ってくるエネルギーによって影響されないように構成されているからです。そして愛に満ちているので、恐れなく人と接することができ、他からエネルギーが建設的であれ、否定的であれ、常に肯定的なものに変換して、取り入れることができるからです。それが心の自由、そして開いた心です。深い幸福に彩らています。

心の障碍とは
図5
心の障碍図


核がネイタルとしっかりしたエネルギーの流れのパイプを持っていません。それが乱れ、核とネイタルが統合して機能していません。そしてネイタルの内部も統合性を欠いて、乱れています。エネルギーの入力も出力も制御できないようになっています。そして他の『個』から注がれてくるエネルギーも境界膜にできた反射点で反射され、まったく受け付けなくなっています。心の障碍は人間関係の障碍です。ネイタル(脳の機能)の変調により、エネルギーの処理や演算、転換ができなくなってしまい、それによって核(意識)が人と人との距離や関係を正確に認識できなくなり、人間関係を築けなくなってしまっている状態です。また「個」から幾本も外へのエネルギーの流れが出ていますが、それが心「個」の5次元エネルギーである、生命力を無駄に放出してしまっていることになります。それが心の疲れや、心の落ち込み、うつや不安、恐れとなっています。そして核は心の乱れを感じ取り、警戒態勢を敷き、個の境界膜はより厚く強固になり、他の人からの思い(エネルギー)が拒否され、簡単に入ってこなくなります。引きこもりや、うつ、統合性の失調となります。これが心の障碍の5次元理論での仮定です。

ここで障碍を癒すために、ネイタルの乱れを調整し、そして個の境界膜の透過性を高めることがカギであることがわかります。それは具体的には、扁桃核の恐れや不安、緊張をほぐすために、時間をかけて、その扁桃核が安全、危険を判断するために情報を得る器官である前頭葉に積極的なインプットをして、外界からさまざまなストレスが来たときに肯定的に対応できるように、学習によって、積極的思考回路を作ることです。またそのために人との出会いは欠かせません。当事者の周りの支援する人が出会いの場を作り、他の人(個)からの愛を注いでもらう機会を作り、そしてその積極的心のエネルギーを注ぎつづけることで、心の殻を少しでもやわらかくしてあげることで、愛されることが、その人の心にとって、引き上げ、そして成長させる力となります。だから心の病気だからと言って、家に閉じ込めてしまうのは負の効果があります。ただし、無理やり外へ出したり、人に会わせる事はできません。なぜなら「核」が「境界膜」を防衛反応でより強固に作るからです。その人の時間の流れに任せましょう。ゆっくりあせらず、あきらめず、時間が解決します。あなたの1時間は当事者には1秒かもしれません。あなたの時間の感覚で計るのではなく、当事者の心の時計で時間を見ましょう。自然に身を任せるられることで安心を感じ、核は緊張を解き、そして防衛のための境界膜も透過性を増します。つまり他を受け入れる態勢ができてきます。、
身近な人が障碍を持つ当事者に愛を示すことで時間を欠け、警戒心をほぐし、そして素直な自然体の気持ちになれるように、慎重に支援しましょう。あせらない!あわてない!あきらめない!聞く!です。

核、ネイタル、境界膜、個々の間のエネルギーの流れそれが複雑で分かりにくい人間関係を作っています。しかし答えは「愛」とても単純なことであることを知ってください。

それではネイタルとは何でしょう!次ページへ進む⇒