これは神経細胞の模型図です。脳はニューロンといわれる神経細胞でできています。刺激が神経に伝わって行くときに化学物質が神経から神経へとシナプスという腕を通って流れ行きます。この化学物質のうち内ドーパミンという物質が過剰に放出されると「過覚醒」の状態になり、統合失調症の幻覚や興奮などの症状がおきるといわれています。抗精神病薬はこのドーパミンの受け皿(受容体)をふさいで、いっぺんに過剰なドーパミンが流れないように作用しています。

「非定型抗精神病薬」の開発は、もう少し事態が複雑であることを教えてくれています。ドーパミンだけでなく、セロトニンという別の神経伝達物質の伝達にも影響を与えます。そして、その症状に対する効果は、かなりよいものがあるという評価を得ています。このことは、症状の発現は、ひとつの神経伝達物質の過剰や不足ではなく、複数の伝達物質のアンバランスが問題なのかもしれないという新しい仮説を支持しています。「薬は多ければ多いほど効くというものではなく、ちょうどよい薬の量というものがある」という知見も、この「アンバランス」を支持するように思えます。

うつ病のときにはセレトニンが下の受容体に行き着く前に、上の送る側の方のしいたけを逆さにしたような前細胞の傘の脇にくっついてしまい、伝わって行くセレトニンが取られてしまい、伝わって行くセレトニンが薄くなってしまうっことから障害がおきるといわれています。

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「シナプス」の仕組みについて⇒

心の戦士の仮説
シナプスの間で電気信号を伝えるのがカルシューム+イオン、ナトリューム+イオン、塩素−イオンです。+イオンは感情や行動情報の伝達に大切や役割を持っています。−イオンはブレーキ役です。これらの伝達が阻害されると、障害となります。私の仮説として、今、生活習慣病で注目されている活性酸素の影響も考えています。それらの神経伝達物質が活性酸素(酸素の−イオン)によって、阻害されてしまい、神経の情報伝達に支障がきたされている可能性を考えています。活性酸素はもともと体内に侵入した細菌を攻撃しするために、体の中で発生するものですが、それが過剰になると、逆に自分の細胞を攻撃してしまいます。体内には過剰な活性酸素を除去するシステムがありますが、20歳以降からその機能が低下して、活性酸素の体内での過剰が起こります。活性酸素はストレスよってそれから体を守ろうとして発生し、また体内に入る化学物質(食品添加物や薬品)や呼吸で体内に取りいえれられる酸素からも発生します。これは体をさびさせる働きとなり、肌荒れや、細胞全般を傷つけ、内臓を阻害しあらゆる病気や生活習慣病の唯一の原因とも思われています。万病一悪説とも言われています。これを取りのぞき、そして排除するのが、病気を予防することになります。これをデトックス(活性酸素を取り除き排除するという考え方)といいます。神経細胞を機能回復させるために、デトックスは助けになる可能性があると考えています。ただ薬との飲み合わせがありますので、主治医と相談の上、慎重にしたらいいと思います。また機能を回復した細胞に対してリハビリを行うことは効果的であり、本人にとっても楽になることにつながると思います。そして積極的な思い、信仰の姿勢を身に付けるのにもプラスです。
(あくまでも体験からの仮説意見)

ニューロンやシナプスにDHA(不飽和脂肪酸)が多く存在するそうです。
記憶する細胞海馬にも多く存在します。
男性は生殖器に、女性は母乳にDHAは多く存在します
身体の中では作れない物質なので
魚から摂るしかありませんが
子供が生まれて成長するうえで欠かせない栄養素です。
今は粉ミルクにDHAはほぼ義務化されているようです。
一つ一つの栄養素を調べるとそれぞれ必須でバランスの欠如が人間を変えているように思います。

DHAの不足も神経伝達物質の不調のひとつの素因になっているかもしれません。青魚に多く含まれ、マグロの眼窩組織はDAHの含有量が非常に高いといわれています。魚食は改善につながります。
 

「心を病む人とのつきあい方」から

つまりうつ病は神経伝達物質が慢性的に不足する状態、統合失調症は神経伝達物質が慢性的に過剰な状態にあるわけだが、そうした神経伝達物質の異常な状態によって分子生物学的な神経細胞の変性が起こる。たとえば、神経伝達物質が足りなかったり余ったりすることで、神経細胞への感受性が変化したり神経伝達物質の動く速度が変わったりなどして、それらの変化で病気が起こるという説が有力になってきている。
この根拠としては、もし神経伝達物質病であるなら薬がすぐ効いて良いはず。ところが、うつ病の患者にSSRIを投与し、神経伝達物質を増やしてやっても効果が現れるまでに2週間くらいかかる。つまり、脳内ではこの間にセロトニンを増やしつつ、神経細胞の正常化を図るという作業が行われていると考えられる。言い換えれば、この間に修復される神経細胞の異常、正常が、うつ病の原因の鍵を握っている。
統合失調症は初期治療が大切だといわれているのも、このためだ。伝達物質の過剰に早く気づき、早いうちに薬を投与すれば、神経細胞の変性にまでは至らずに済む。事実、統合失調症は早期に薬を飲ませるようになってから、ずっと軽症化してきた。
放っておくとどんどん悪化するこの病気では、昔は5〜10年のあいだに痴呆状態のようになって、社会適応できなくなってしまうことも多かった。

神経伝達物質ドーパミンの過剰で起こる「統合失調症」

人間の脳は1千億ともいわれる神経細胞でできているが、その神経細胞と神経細胞のつなぎ目は「シナプス」と呼ばれている。
このシナプスのつなぎ目のあいだにはわずかな隙間があって、その間を飛び越えて情報を伝達する役目を果たしているのが「神経伝達物質」だ。ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、GABAなどの物質がある。
たとえば統合失調症に代表されるような「幻想妄想」が現れる病気は、この伝達物質である「ドーパミン」が出すぎて、その働きが異常に高まって起こるという説がある。
統合失調症というのは、すべてに幻覚妄想症状があらわれるわけでなく、自閉的になっていく症状も重要である。これは「陰性症状」と呼ばれるが、だんだんおとなしくなって部屋に閉じこもってしまうこともあるのだ。
この状態が重症化すると、何かをしようとする気もなく、一日中何もしない、まるで抜け殻状態、人格が崩れてしまったような、いわゆる「統合失調症の末路」といわれる状態になることさえある。進行させたくないこの自閉状態が、ドーパミンをいくらブロックしてもよくならないのだ。そこで最近はドーパミンをキャッチする受容体と呼ばれる部分に働く向精神薬が使われるようになっている。ドーパミンの受容体は、現在少なくとも5種類あることが分かってきている。その内のD4という種類の受容体を抑えると、幻覚妄想だけでなく、自閉的な症状が緩和されることがわかってきた。あるいはD1という種類の受容体もこれに絡んでいるという説もある。それでこれまでターゲットにされてきたD2(ここを抑えると、幻覚妄想が治まるとされている。)だけでなく、D1やD4にも働く向精神薬が使われるようになってきている。いずれにしても、統合失調症は、脳の伝達物質の病気ではないか、という考え方が以前より強くなってきている。

神経伝達物質セロトニンの不足で起こる「うつ病」

以前うつ病はモノアミンという一群の神経伝達物質の働きが低下して起こると考えられてきた。最近は、モノアミンのなかでも特に「セロトニン」という物質の濃度のシナプス内の低下によって起こると考えられるようになり、これを増加させてやればよいという治療が盛んになってきた。
セロトニンは、シナプス末端から放出されたのち、相手のシナプスの受容体に取り込まれて情報が伝達される。ところが、放出された伝達物質の80%は前のシナプスに再吸収されてしまう。その再吸収を阻害する働きがあるのが「SSRI(選択セロトニン再取り込み阻害薬の略)」。
また最近は、セロトニンだけでなく、やはりモノアミンの一種であるノルアドレナリンの減少もうつ病に関与していることがわかり、この両方を増加させるSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という薬も使われている。

人はどのような原因でキレるのか。脳神経に詳しい有田秀穂・東邦大学医学部教授(統合生理学)は「心と体を調整する機能を持つとされる脳内の物質『セロトニン』の欠乏が原因」という。セロトニンが欠けると、それを伝達物質として使う「セロトニン神経」が弱まり、行動を制御する「前頭前野」の機能が低下する。このため、取るに足りないことをきっかけにした他人への衝動的な攻撃を抑制できない状況に陥る。
セロトニンが少なくなるのはなぜか。有田教授は「80年代以降のパソコンの普及や、24時間営業のコンビニエンスストアなどが広まったことで、完ぺきに昼夜逆転できるようになった。昼夜逆転の生活を長く続けると、脳内のセロトニンが分泌されず、同神経が機能低下し、心と体を制御できなくなる」と指摘する。

では、キレないためには、どのようなことを心がけたら良いのか。精神科医の香山リカさんは五つの方法を挙げた=別表。

香山さんは「心理的原因だけでなく社会的原因にも起因する。例えばサービスを受ける権利意識の高まり。『お金を払っているからこれぐらいのサービスは当然だ』といった考えが背景にある」と分析する。

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 ◇香山さんが勧める「キレない五カ条」

・キレている自分の状況を客観的に見る

・相手の立場に立ち、同じ人間と意識する

・目の前の問題に集中し、他のストレスなどと混同したり、話を一般化しない

・職場や家庭でのストレスをためない

・すべて解決できると思わず、解決できないストレスはあっさり忘れる

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「統合失調症の本当の理由」」ハロルドD・フォスター著より
アドレノクロム仮説
*『』内が参照個所
『1950年代に使用期限の切れたアドレナリン・スプレーを使っていた数人の喘息患者が精神病になった。そのスプレーに入っていたピンク色の劣化したアドレナリンが酸化してアドレノクロム、それにその他のインドールに変わっていたことが後になってわかった。ホッファー博士とオズモンドによる実験の結果、アドレノクロム仮説が提言された。』

アドレノクロムはアドレナリンの酸化物質である。人間や動物が緊張すると、危険に備えるためにアドレナリンが血液中に分泌される。通常、緊張が解かれるとアドレナリンは分解されるのだが、緊張が続くとアドレナリンが分泌され続け、それが何かの原因で酸化して(ストレスや食品添加物や白砂糖や炭水化物の取りすぎなどで、たくさんの活性酸素が体内に発生して)アドレノクロムに変わってしまう。それが一定の量を超えると、幻覚症状を生み出すというものである。この考え方に基づき、生まれたのが分子整合療法なのである。この療法の特徴は、アドレノクロムの体内生成を抑制させようとするもので、それを可能にするのがナイアシン(ビタミンB3)とアスコルビン酸(ビタミンC)なのである。

 アドレナリンの前駆物質であるノルアドレナリンはメチル受容体で、メチル供給体からメチル群を拾い上げてアドレナリンに変化する。このアドレナリン生成を抑制するのがナイアシンで、ナイアシンがアドレナリンの変わりにメチル群を拾い上げて、アドレナリンの形成を阻止する。一方、アスコルビン酸は抗酸化作用物質としてよく知られているように、アドレナリンの酸化作用を防ぐ。ノルアドレナリンからアドレナリン生成の防止、アドレナリンからアドレノクロムの生成防止という、二重の防止策によって治療を施す、分子レベルでの治療法である。

『たとえば、「誰それは何故慢性統合失調症で死んだのか」と尋ねられたら、「不運にも遺伝子の欠陥を受け継いでいたから」と答えるのが妥当だということになるだろう。しかし、この運命の原因の現実的リストには、ラチックス塗料、牛乳、グルテンや、彼のアドレナリンの酸化を促した他のアレルゲンに対するアレルギーが含まれていなければならないだろう。(妊娠時に遺伝子に傷がつき、甲状腺の働きが正常でなくなったり、体内の生化学反応が正常に行えなくなっている)それに、ストレスの多いライフスタイルと、糖分が多すぎてビタミンとミネラルが少なすぎるバランスの悪い食事のせいで、アドレナリンを過剰産生していたことも考えられる。だが、彼が慢性統合失調症で死んだのは、統合失調症ではドーパミン過多は起こっていないという明白な事実を受け入れなかった医師たちのせいではないのか?この時代遅れの間違ったパラダイムが、薬の使用によって統合失調症による荒廃を阻止しようという間違った方向に努力を向けてしまい、その薬自体が広範囲の危険な副作用を生み出している。そこで話しを戻すと、彼が慢性統合失調症になったのは、汚染と環境破壊と増え続ける騒音を無視すると同時に、精神病患者の治療に充分な資金を投入せずに彼にホームレスで栄養不良の状態で通りで暮らすように強いた、独り善がりの政治のせいだ。・・・・

治療にはアドレノクロムのもう一つの拮抗物質であるセレトニンの体内レベルを直接あげる試みも必要であるかもしれない。セレトニンをサプリメントで提供しない場合は、豆、たら、豚肉、大豆、チーズなどのトリプトファンが豊富な食品の摂取によってその代謝を促すことが可能だ。

統合失調症の患者は損傷が脳に限定されていないことが明らかだ。これらの患者全員、広範囲な甲状腺異常にも悩まされているようなのだ。

回復するには、統合失調症患者はオーソモレキュラー治療法(正常生体分子治療)、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、ホルモンが必要だ。』

関心があればされに研究してください。

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